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■代表挨拶

一般社団法人 コミュニティスペースうみねこの拠点である高白浜の〈元・納屋〉の建物を「ゆめハウス」と名付けたのは、この場所を、夢を語り合い夢をかなえる場所にしていきたかったからです。 みんなが集まれる場所にしたいーーー仮設住宅のときは集会室に集まって顔を合わせることができたけど、復興住宅に移ったらみんなバラバラになります。でも、拠点があればみんな集まってくることができます。 「ゆめハウス」で料理をお出しすることにしたのは、ベテラン主婦であるお母さんたちの得意技を活かさない手はないと思ったからです。お母さんたちのつくる地元食材の料理は、お母さんたちの笑顔とともに、女川の魅力を十二分に発信してくれています。

 

たった一つ津波に耐え残った納屋、それがこんなに素敵な建物になるなんて、誰も思いもしなかったでしょう。でも、その夢をかなえたいと強く思い、口にしていると「じゃあ、改修は私たちがやりましょう」「壁塗りは私たちがやりますよ」と、手を挙げてくれる方が集まってくれました。その様子を見てお母さんたちも、「応援してくれる人たちがいるんだ」と、元気が出てきます。そうすると、みんなワクワク楽しくなってきて、地域全体が元気になってきます。 ゆめハウスはオープンから1年でなんと5000人もの方が足を運んでくれました。修学旅行で立ち寄る学校も多く、一度立ち寄ってくださった学校は、連続で何年もいらしてくれます。ボランティアの方も継続して足を運んでくださっています。 なぜでしょう? ここは「自分が主役になれる場所」だからなのかもしれません。いろんな方が、自分の持っている技術や知識で「こんなことしてみてはどうですか?」と提案してくれます。聞いていてワクワクするような提案は「いいですね!ではぜひやってくれませんか?」とお願いしちゃいます。これを、回りの人たちは「また八木さんが人を巻き込んだ(笑)」といっています。 その提案が形になったとき、喜びは2倍になります。やってくださった方は主役になり、私たちはワクワクとありがたさを受け取るからです。 次の夢は紅白出場。作曲家の方が「つくりましょう!」と言ってくださってできた「さんまなたい焼き」のテーマソングを、お父さん、お母さんたちが歌っています。東北のお父さんお母さんが笑顔で歌う様子が紅白で流れたら、日本全体が元気になりますよね!

もちろん、復興はまだまだ続き、先は長いです。でも、辛い昨日より、夢いっぱいの明日を見つめていきたいと思っています。

2016年9月 

一般社団法人 コミュニティスペースうみねこ

代表 八木純子

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